パーティーレポート

終わり笑顔ならすべてよし!

学生時代にアルバイト先で意気投合し、その後、8年間の交際を経てついにゴールインされたお二人。その披露宴は随所に新婦の「好き!」が散りばめられていました。

新郎:K様 新婦:A様
挙式:チャペル
披露宴:メイフェア
参列人数:46名

憧れのブランドのドレスと"記憶に残る"料理

挙式にご招待したのは、新郎新婦の親族とご友人のみ。参列客の数を絞ったのはなぜでしょうか?
「こぢんまりとした式の方が、みなさんと話せるからです」と新婦。実際、盛りだくさんの披露宴でしたが、人数を絞ったおかげで、しっかりとみなさんと話せたそうです。
式場選びのイニシアチブを握っていたのは新婦でした。当ホテルを選んだ理由は、ズバリ、新婦の着たいドレスが当ホテルにあったからです。
「ずっと着たかったドレスのブランドは、九州ではこちらにしか置いてなかったんです」
挙式はおこなわず、盛装して写真を撮るだけでもいいかと一時は考えていましたが、憧れのドレスブランドとめぐり逢い、一気に式を挙げる方向に気持ちが傾きました。

一方の新郎はと言うと「自分はこだわりはない方ですが、料理はみなさんの記憶に残るものをご用意したいと思っていました」。披露宴のあとも参列された方々の語り草になるようなおいしい料理が理想でした。
幸いにして、新郎の想いが込もった料理は、参列者のみなさんからも大変なご好評をいただいたそうです。

新婦らしさがあふれる披露宴に誰もが納得

にぎやかにデコレーションされた披露宴の受付。新郎新婦をかたどったフィギュアを挟んで、イケメン男性のアクリルスタンドが配置されています。その近くには、彼の顔がプリントされたうちわも。
このイケメン男性、実は新婦が応援している某アイドルグループのメンバーです。披露宴のBGMもこのアイドルグループのナンバーを中心にお二人で選曲しました。

新婦の個性はほかの場面でも注目を浴びました。それは、ウエディングケーキです。式場に置かれていたのは、3段のチョコレートケーキ! 小さい頃からクリームが苦手な新婦のご依頼により、当ホテルのパティシエが腕によりをかけてご用意させていただきました。
「私がクリーム嫌いなのは友人や身内の人も知っているから、チョコレートケーキを見て、"私らしい"とみんな思ったはずです(笑)」
新婦の好きなものが散りばめられた披露宴に、新郎も満足そう。
「だって、彼女が満足してくれるのが一番ですから」と、穏やかな表情で語ってくれました。

予期せぬトラブルの結末はいかに?

結婚式、披露宴と順風満帆に進行・・・・・・するはずが、実は大きなアクシデントに見舞われました。
この日の朝、新婦のご親族やご友人は、式のために長崎から福岡に向かっていましたが、交通事故が原因で電車に大幅な遅れが発生。結局挙式には間に合わず、披露宴も開始時間を遅らせることでなんとかご出席いただきました。
結婚式では、新婦の親戚の2歳の男の子が、リングボーイを務めてくれることになっていましたが、それにも間に合わず、男の子の出番がなくなることに。
「それで、急遽ホテルの方が、披露宴でその子ができる役割をつくってくれたんです」と新郎が振り返ります。
『アンパンマン』のテーマソングとともに登場したその子の手に握られていたのは、新婦の推しのアイドルのうちわ。かわいらしい演出に、喝采が沸き起こりました。
新婦曰く「一番喜んでいたのは、その子のお母さんだったんですけどね(笑)」
思わぬトラブルも、最終的には、参列されたみなさんの笑顔につながりました。

家族や親族の笑顔がこの日一番の収穫

「大阪に住んでいる叔父が親族代表でスピーチしてくれて、それがすごく嬉しかったですね」
披露宴で印象に残ったことを訊くと、新郎はこう答えてくれました。新郎を幼い頃から見守ってくださっていた叔父さま。新郎の立派な姿をご覧になり、感無量だったことでしょう。
親族代表スピーチに続いて乾杯の音頭をとってくださったのは、新婦のお祖父さま。90に近いお歳ですが、 新婦とはLINEでメッセージのやりとりをする仲です。

「そのお祖父ちゃんをはじめ、親戚や家族のみんなもすごく喜んでくれた。式を挙げて本当によかったって、いまは思います」と新婦。
「ホテルと言うと固いというイメージを抱きがちだけど、本当に自由に好きなことをやらせてもらえました。こちらの要望に応じて提案もしてもらえるので、"好きなもの"を率直に伝えるといいと思います」とアドバイスもいただきました。
好きなものをしっかりと持っている新婦と、それを受け入れる包容力をお持ちの新郎。この絶妙なバランスのお二人だからこそ実現した披露宴でした。どうぞ、末長くお幸せに!