パーティーレポート

人生のステップをしっかりと踏みしめる

勤務先の病院で出会ったお二人が挙式の準備を進めていた最中、世界を新型コロナウイルスが襲い挙式はやむなく延期に。それから4年の時を経て、ついに念願が叶いました。

新郎:S様 新婦:S様
挙式:チャペル
披露宴:平安の間【THE NEW YORK】
参列人数:111人

背中を押してくれたのは新婦のご親族でした

医師である新郎が赴任した病院で新婦が薬剤師として働いていたことがご縁となり、結ばれたお二人。2021年に予定していた結婚式はコロナ禍により延期してしまいます。それから4年間、どのような心境で過ごされたのでしょう?
「式はもうやらなくてもいいかなぁと」
そうつぶやいたのは新郎です。式を延期した後、同居を始めたお二人は、新郎のお仕事の関係で鹿児島市へと移り住みます。新郎曰く「新しい病院での仕事は忙しいうえに責任が重くなり、式の準備に割くエネルギーがなかった」。
新婦も「式を挙げるのはいまさらな感じもあったし、実家のある宮崎から親族を呼ぶのも大変だなぁなんて思っていました」と振り返ります。
では、どういった心境の変化があって、式を挙げることにしたのでしょう? そのきっかけは、新婦の叔父さまが急逝されたことでした。
「叔父は延期した式に来てくれるはずだったのに、もう私の晴れの姿を見てもらえなくなった。そう思うと、叔父のためにも、結婚という人生の節目をちゃんと刻まなきゃいけないんじゃないかと思ったんです」

やるからには妥協しないのが新郎のスタイル

新婦の希望を聞いた新郎も結婚式をおこなう覚悟を決めます。式の前1か月ほどは、お仕事でも多忙を極めるなか、寝る間も惜しんで準備に取り組みました。
「インパクトの強い披露宴にしたい」との想いから、会場には桜のシンボルツリーを大々的にフィーチャーすることにしました。
「自分たちで決めたはずなのに、式の前、誰もいない会場で桜の木を目にしたときは、予想以上に圧倒されてしまいました」と新郎。
メインのアトラクションであるクイズ大会「格付けチェック」を提案したのも新郎でした。「なにかおもしろいことをやりたいと考えていたら、アイディアが降りてきた」そうです。
やると決めたからには、とことんやるのが新郎の流儀。BGMを用意したり、クイズの内容を考えたりと準備に大忙しでした。
その甲斐あって、クイズ出場者のみならず、会場全体を巻き込んで大盛り上がり。
「クイズ大会優先で、当初はウェディングケーキのファーストバイトもキャンドルサービスもカットしようと言うくらい、気合いが入っていたんですよ」と新婦も笑顔で語ってくれました。

挙式をきっかけに深まる人と人とのご縁

「結婚式を挙げてよかったですか?」という問いに、お二人は「絶対によかった」と口をそろえて答えてくださいました。
「参列してくれたみんなの反響がすごく大きかった」と語るのは新婦です。「私の親のところに"こんなに感動する式に出席できてよかった"とわざわざ言いに来た友人も。両親もいまだに"いい式だったね"って言っています」
新郎は、ともに予備校で勉学に励んだ仲間たちが顔をそろえてくれたことが感無量だった様子です。「僕らは、その予備校の歴代でも、本当に偏差値が低い世代だったんですよ。だけど、同じ方向を向いている仲間がいたからがんばれた。だからいまの自分がある。そんなことを思い出しました」
人と人とのご縁を再確認するきっかけになったのは新婦も同様のようです。
「結婚式の後、新郎の元上司が、私たちがいま暮らしている鹿児島に遊びに来てくれました。式を挙げていなかったら、連絡も途絶えてご縁もつながっていなかったかもしれない。私の友人や親族との関係も含め、人との絆を噛み締めるきっかけになったと思います」

漠然としたイメージがカタチになった

新郎によると、お二人が式場を選ぶ際も、決め手となったのは「人」だそうです。
「会場のキャパシティの大きさと交通の便のよさが条件だったので、会場は福岡市内のホテルに絞っていたんです。最終的には、相談にのってくださったスタッフの方の印象がよかったので、オークラに決めました」
新婦も同じ意見です。「ホテルはどこもきれいだけど、働いている人に厚みがあるところがいい。オークラのスタッフの方は漠然とした相談に対しても、こうしたらどうかと提案してくれたのが、すごくありがたかったです」
新婦は式当日に用意されたブーケのことが、特に印象に残っているようです。「ぼんやりとしたイメージをお伝えしたら、プロの視点でいろいろとアドバイスをいただきました。式の後、そのブーケがすごくかわいかったと、友達がほめてくれて。別に私が決めたわけじゃないのに、すごくうれしかった」
結婚式を通じて、改めていろんな方とのご縁を紡いだお二人。当ホテルが、そのお手伝いをすることができて本当によかったです。どうぞ、末長くお幸せに!