新郎は建設会社で設計のお仕事をされています。新婦は、新郎と同じ会社で秘書としてご活躍。会社の関係もあって参列される方が多いので、大人数にも対応できるホテルを式場に選ぶことにしました。お二人が"今まで結婚式に参列したことがないホテル"というのも条件の一つです。
最終的に当ホテルをお選びになった理由は、なんだったのでしょうか?
「秘書の仕事で、ホテルオークラ福岡の宿泊やレストランを利用することがあるのですが、そんな際のスタッフの方々のすばらしいご対応が印象に残っていて。そういうホテルへの信頼感が式場選びのベースにあったような気がします」と新婦。
結局、ほかの式場には足を運ばずに、当ホテルのブライダルフェアへ。新郎によれば「その日に契約するつもりで出かけた」のだそうです。
パーティーレポート

細やかな心配りを感じる時間
同じ職場で働く新郎新婦が目指したのは"誰も見たことのない結婚式"。
ゼロから準備をスタートしたお二人は、果たしてそのコンセプトを実現できたのでしょうか?
新郎:Y様 新婦:A様
挙式:チャペル
披露宴:平安の間【YUKARI】
参列人数:137名

当ホテルと新婦とのご縁が会場選びの決め手

細部にわたるお二人の"遊び心"が楽しい
最初は、お二人に特に具体的なイメージもなく、ほぼゼロからのスタートでした。そこで、まずはコンセプトを設定し、それに沿って少しずつ式をつくっていきました。そのコンセプトとは、"誰も見たことのない結婚式"。参列した方々はもちろん、新郎新婦ご自身も新鮮に感じるような式にしようと決めました。ここからお二人の共同作業が始まります。
そんな共同作業の一つが、受付に置かれたお二人の等身大パネルです。離れた位置からでも、どちらが新郎側で、どちらが新婦側の受付なのか、ひと目でわかります。
新婦のアイディアを元にパネルを制作したのは新郎です。「実は、制作上の都合で、等身大よりも少しだけ小さくなっています(笑)」と教えてくれました。
披露宴参列席のテーブルナンバーにも新郎新婦らしい趣向が凝らされています。番号やアルファベットを使う方もいらっしゃいますが、お二人の披露宴のテーブルナンバーには、なにやら漢字が書かれています。実は、これ、お二人が今までに訪れた温泉地の名前なのです。デザインや紙の選定など、こちらも新郎が制作を担当しました。

参列された方への心配りに新郎新婦らしさが光る
シャンパンタワーもお二人らしいイベント。なぜなら、旅行と並んでお酒を飲むことも、お二人共通のご趣味だからです。
「僕らは2人ともお酒が好きだし、参列される方々も飲む人が多いので、自然とこれしかないという感じになったよね」と新郎。企画の段階から、お二人はお越しいただくみなさんのお顔を思い浮かべながら、アイディアを練っていったのですね。
参列された方への心配りは、引き出物にも表れています。お渡しする方に合わせて4種類をご用意しました。
「引き出物のサイズ感や色味、引き出物を入れる袋と引き出物自体のバランスまでイメージして選びました」とは新婦のコメント。持ち帰った方が引き出物を開けたときの情景や、その後、引き出物がどんなふうに使われていくのかまで、頭の中で思い描いていたそうです。
この新婦の細やかさと完璧主義は、VIPの細かい要望に応えなければならない秘書というお仕事で培ったものかもしれません。

新婦のビジョンを実現したのは新郎のサポート
「なにかを決めるときは、"自分が自分の結婚式に行ったらどんな感じだろう?"とシミュレーションをしていました」と新婦。たとえば、受付の場所も、ホテルの中を歩くご自分を想像して場所を確認して決めたそうです。
新婦のこのイマジネーション力が存分に活かされたのが、披露宴の冒頭で上映したプロジェクションマッピングです。
「テーマパークのアトラクションに乗っているような、観ていて引き込まれるようなものにしたかったんです」
そう考えた新婦は、頭の中にあるイメージを制作チームに伝えるのですが、上がってきた映像は、思ったものとどこか違います。
「なにかが足りない。でも、それをどんな言葉で伝えればいいのかわからない」ここで新郎の出番です。
「まずは、彼女が言っていることを受け止める。そして、それを整理してスタッフの方に伝えました」
当日上映された映像はまさにスペクタクル。新婦のこだわりが細部にまで活かされた傑作に仕上がりました。

なにを優先するかを決めて理想の挙式を
どうすれば満足のいく披露宴になるのか、新郎がご自身の経験をもとにアドバイスしてくれました。
「どこにこだわって、どこにこだわらないのかを明確にした方がいいですね。それを判断するためには、新郎新婦が同じ価値観を持っていることが大切です」
お二人は、コンセプトを設定することで認識を共有し、優先順位をつけて、お二人らしい披露宴を実現しました。この日参列されたみなさんも、お二人が定めた"誰も見たことのない結婚式"というコンセプトを存分に堪能したのではないでしょうか。
現在はマンションに住んでいるお二人。新婦は、いずれは一軒家で暮らしたいと考えているご様子です。お家を建てるとしたら、設計するのは新郎以外にいないでしょう。
「僕もそんな夢を描いて設計士の道に進んだのですが、僕らが住んでいる福岡市は地価が高くて。ちょっとあきらめ気味です(笑)」
いえいえ。お互いの個性を尊重し活かすことを知っているお二人ですから、力を合わせればかなわない夢はないでしょう。これからも、末長くお幸せに!

