パーティーレポート

披露宴は究極のエンタテインメント

ケーキカットもキャンドルサービスも省いて、新郎新婦がこだわったのは、参列くださった方々をひたすら楽しませること。遊び心満点の披露宴に参列した方も大満足!

新郎:S様 新婦:R様
挙式:チャペル
平安の間【THE NEW YORK】
参列人数:76名

既成観念にとらわれず思いきり楽しむこと

挙式も中盤を迎え、ステージでは新郎の小学校からのご友人がバイオリンを奏でています。演奏が終わると、お色直しを終えた新婦が、ご自身のお兄さまと入場してきました。
ところが、新婦にしては大柄でお顔も少々ふくよかなような・・・・・・。そう、ピンクのドレスで現れたのは新婦ではなく、ウィッグを付けメイクアップをキメた新郎だったのです。

この場面だけではなく、お二人の披露宴は笑いと驚きの連続。「とにかく"はちゃめちゃ"な披露宴にしたかった」と新婦。その舞台として当ホテルをお選びになった理由は?
「普通の式場でやってもただのお遊戯会になってしまう。でも、格式の高い式場であれば、やりたいことをやっても結婚式としてちゃんと成立すると思ったんです」
「担当のプランナーさんにやりたいことを伝えたところ、"全部できます!"と応えてもらったことも大きいですね」と新郎が言葉をつなぎます。「でも、本番では、当初の予定のプラス2倍くらい企画を詰め込むことになってしまったのですが・・・・・・」

次々に披露されるアトラクションに喝采

披露宴が型破りな分、チャペルでの挙式は、厳かな雰囲気で執りおこなうことに。でも、実は、挙式でもある仕掛けを用意していたと、新郎が明かしてくれました。
「参列者の方が花びらをまくとき、ハンディファンで吹き返すというネタを思いついて、母にハンディファンを預けていたんです。でも、退場のときに母を見るとなんだか感動して涙目になっていて、さすがにハンディファンを渡してくれとは言えませんでした」

披露宴前半の山場は、新郎のゲストと新婦のゲストに分かれておこなう早押しクイズ大会です。ここでは新婦が大活躍。ステージに立ったご友人が司会かと思いきやアシスタントという位置付けで、新婦自らがクイズの司会進行をこなしました。「この日の主人公は私なので、私が司会です」と新婦の答えは実に明朗。
披露宴終盤には、お二人そろってダンスを披露し、歓声を浴びました。このダンスは、式当日の朝も汗まみれになって練習し、ギリギリで習得されたそうです。

細部にまで及ぶ新郎の遊び心とこだわり

新郎が女装するというのは新婦の考えですが、より多くのアイディアを提案したのは新郎でした。「思いついたらすぐにプランナーの方に伝えていました」と振り返ります。
「打ち合わせのたびに新しいお願いをしていたので、プランナーさんは大変だったと思います」
そのアイディアはアトラクションだけにとどまりません。披露宴会場のテーブルに置かれたパンフレットは、お二人のお人柄とこれまでの歩みを紹介するもの。文章はウイットが効いていて、読むと思わず笑顔になります。
また、一部の新郎ご友人には、なぜかカレーが提供されました。「カレーの某有名チェーン店でアルバイトをしていた友人と、そのチェーンのカレーが大好きな友人限定です」
ある友人の方のお車代の封筒には、2次元バーコードが書かれた紙が。そのバーコードを読み取ったら、どんな画面が現れるのでしょう?
「ただ、その友人の名前が出るだけです。2次元バーコードは手書きで、仕上げるのに3時間かかりました」と新郎。その遊び心は尽きることがなかったようですね。

参列した方も一体となって式を盛り上げる

参加型であることもお二人の式の特長です。当日の2週間ほど前、SNSで「楽しい式にしたいので、盛り上がる小道具があれば持ってきて」と参列される方々に伝えたところ、新婦のご友人はオリジナルのウチワを作成。新郎のご友人はおもちゃのラッパを持って会場に現れました。
また、式の後にも参列したみなさんが交流できる仕掛けを用意しました。お二人の紹介パンフレットに記載されている2次元バーコードを読み込むとクラウド上のフォトアルバムにアクセスでき、各人が写真を投稿し共有することができるのです。新婦のお父様はいまも楽しそうに、そのアルバムを見返しているそうです。
新婦に、これから式を挙げる方へのアドバイスを求めたところ「企画を詰め込むため、ケーキカットなど、普通の結婚式にあるものを削ったんですけど、結果的にすばらしい式になりました」と、型にはまらず自由に楽しむことの大切さを教えてくれました。
披露宴を包んでいたワクワク感は、きっと、これからのお二人の生活のベースになっていくことでしょう。どうぞ、末長くお幸せに!