「私も母も、会社は違えど、新郎が働いている銀行の関連会社に勤めています。母の会社の部長の方と私の会社の社長が仲良しで、私もその部長の方とは面識がありました。ある日、その方が新郎のいた銀行の支店を訪れた際、新郎と私は相性がいいとひらめいたそうなんです。それがきっかけで、会ってみる事になりました。部長さんの予感はみごとに的中し、お二人は意気投合。晴れてゴールインされました。
お二人の式場選びのポイントは?
「一番は人ですね」と新郎。「ほかの式場にも足を運んだのですが、オークラの担当の方が一番僕たちの意向を汲み取ろうとしてくれました」
実はお二人はビールが大好き。ブライダルフェアで訪れた際に、エレベーターに貼ってあった当ホテルのブルワリーのポスターを何気なく眺めていたところ、「ビールがお好きなんですね。披露宴でブルワリーのクラフトビールをお出ししましょうか」と提案されたことも印象的だったそう。
「こちらが要望する前に私たちの好みや意向を即座に汲み取ってくださり、びっくりしたのと当時に、ここなら安心して式を挙げれると思いました。」と新婦もうなずきます。
パーティーレポート

心が自然と朗らかになる穏やかなひととき
新郎新婦のキューピッド役を務めたのは、新婦のお母さまの上司の方。新郎の勤務先である銀行の関連会社に新婦のお母さまがお勤めだったことがきっかけでご縁がつながりました。
新郎:N様 新婦:M様
挙式:チャペル
披露宴:平安の間【Kranz】
参列人数:109人

運命の出会いは不思議な経緯で訪れました

新婦のおばあさまの笑顔を見るために心を配る
結婚式を挙げると決めた当初から、お二人の頭にはある方の存在がありました。それは、新婦のおばあさまです。
「祖母は施設に入所していて、もう7年間外出していなかったんです。私の兄の結婚式にも出席できなかったし、95歳という年齢もありきっと、今回が祖母にとって最後の結婚式になると思い、できることなら出席してほしかった」そんな新婦の想いに新郎も賛同します。
「オークラさんだったら、前日から宿泊もできるし、看護婦さんも常駐していると聞いたので安心しました」
おばあさまが入所している施設はうきは市にあります。当ホテルまでの移動も課題の一つでした。
「担当の方がジャンボタクシーを手配することを提案してくれてクリアできました」と新婦。
式の当日、おばあさまはどんな感じでしたか?
「もともとオシャレが好きだった祖母は久しぶりの髪のセットとメイクでルンルンでした(笑)」
お色直しの際には、おばあさまが、新婦のお兄さまと一緒に、にこやかに新婦をエスコートしました。
いまも施設で暮らすおばあさま。たとえご機嫌が悪くても、この日のことを話すと「すごくよかった〜」と笑顔になるそうです。

余興がないからこそ和気あいあいとした雰囲気に
準備を進めるなかで、方向性がブレないようにお二人はキーワードを決めました。「大人」と「あたたかい」です。
「私たちは年齢が30代半ばだし、落ち着いた式にしたかった。式場に飾る花もかわいくなりすぎないように、色みまで細かくお願いしました」と新婦がこだわりを語ります。
ご友人のみなさんが久々に集う機会ということもあり、歓談の時間を優先したいと考え余興はなしに。また、料理は肉料理と魚料理をアップグレードすることで、満足度を高めました。
「オプションでフランベも付けました。炎が上がった瞬間にはみんな大歓声でした」と新郎。
そう言えば、スピーチやサンクスバイトは新婦のご友人のみが参加。新郎のご友人は?
「僕の方が気恥ずかしくて、誰にもお願いしませんでした」
そんな状況に対し声を上げた方がいらっしゃいました。なんと、新郎の上司の方です。サンクスバイトに新郎側の参列客も参加できないかと、スタッフに直談判。急遽、新郎の部下の方2人と高校のご友人が参加することになりました。これが通常の余興以上に大盛り上がり。「僕もかなり笑いました」と新郎が話します。

共同作業のなかで心の絆を確かめ合ったお二人
「あたたかい」というキーワードは、うれしそうに新婦をエスコートするおばあさまの姿をご覧になったみなさんも実感したことでしょう。
式の終盤に上げたランタンも「あたたかい」雰囲気づくりに一役買ったようです。新婦は、一人で参列して誰も知り合いがいないご友人が手持ち無沙汰にならないように、事前の打ち合わせで「あの子とあの子にランタンを渡してほしいです。」とお願いしました。ランタンのあたたかな灯火の陰にも、お二人の心遣いが散りばめられていたのですね。
「僕と妻は価値観が似ているので、妻の意向を聞くとそうだよねって、素直にうなずくことが多かった」と新郎が改めて振り返ります。
「意見がぶつかることもあったけど、それを乗り越えて式をよくしようとしたことで、二人の絆もさらに深まったような気がします」と新婦も言葉を添えました。
結婚式は、お二人の今後において大きな第一歩になったようです。
「苦しいときも助け合って前に進める家族を目指したい」と新郎がおっしゃるように、相手を思いやるお気持ちが互いを励まし、明るい未来を築いていくことでしょう。どうぞ、末長くお幸せに!

