お色直しの後、登場した新婦が纏っていたのは、光沢のある真紅のロングドレス。その美しさに、式場はため息混じりの歓声に包まれました。
「重厚感のある式場で映えるようにパキッとした色みのドレスを探していたんです。このドレスには一目惚れでした」と新婦。
「重厚感」は、お二人が式場を選ぶ際のキーワードの一つでした。新郎が当時を振り返ります。
「ホテルオークラ福岡の式場からは、荘厳な印象を受けました。雰囲気だけではなくて、壁や床、インテリアの細かい部分にこだわりを感じたのも、大きかったです」
そんな"重厚"なムードをさらに盛り上げたのが、壁一面に投影されたプロジェクション・マッピングでした。式場選びのため、各所のブライダルフェアに足を運んだお二人。ある会場で目にしたプロジェクション・マッピングに感銘を受け、自分たちの式でも可能かとホテルオークラ福岡のプランナーに相談したところ、二つ返事で実施することに。
お二人で相談し、自分達の思い出の写真に加え、職場の人や友人、家族の写真も散りばめることにしました。ゲストへのサプライズになればという想いから出たアイディアです。
パーティーレポート

目指したのは荘厳かつアットホームな挙式
中学校教員の新郎と小学校教員の新婦というカップルのウェディングは、主役のお二人も、参列されたみなさんも終始リラックスした、なごやかな式になりました。
新郎:D様 新婦:A様
挙式:チャペル
披露宴:平安の間【The New York】
参列人数:114名

重厚感が決め手となって式場を決定

ゲスト全員がくつろいで楽しめるように
当初から、ご友人による余興はなしにしようと決めていました。「余興を担当した人は、披露し終えるまで緊張した状態ですよね。そうではなくて、ゲストの方、みなさんにくつろいで式を楽しんでほしかったんです」と新郎がその意図を明かしてくれました。
余興の代わりに、みなさんに楽しんでもらえるイベントはないものか。プランナーに相談したところ、樽に空いた穴にナイフを刺していくゲームを提案されました。新郎側と新婦側からゲストが一人ずつ前に出て、ナイフを同時に刺します。「当たり」の場所に刺すと、賞品がゲットできるという内容です。
ゲームが進行すると、徐々に場内の空気が変わっていきました。初対面のはずの新郎側のゲストと新婦側のゲストが、ナイフを刺す順番を待っている間、にこやかに言葉を交わしています。おかげで式場全体が和気藹々としたムードに包まれていきました。
「普通の結婚式だと新郎側と新婦側のゲストが交流することって、あまりないじゃないですか。でも、新郎新婦それぞれのゲストが1組になってゲームに参加したら、それが会話のきっかけになるんじゃないかと思ったんです」と新婦。参列された方の多くが教員だったので、話が合ったという側面もあったのかもしれません。
「当たり」が出た瞬間のインパクトもお二人の印象に残っているようです。「僕達が予想していたよりもかなり派手に金のテープが樽から飛び出してきて、会場も大いに盛り上がりました。天井が高い式場じゃないと、このゲームは無理でしたね」そう新郎が笑って話してくれました。

次々にサプライズを体験した一日
新郎新婦へのサプライズは教え子達からのビデオ・メッセージでした。新婦へメッセージを送ったのは、新婦が担任として関わった児童達。そして、新郎へは、女子バスケットボール部の顧問をしていたときの歴代卒業生がスクリーンに登場し、お祝いの言葉を贈ってくれました。教員冥利に尽きる瞬間です。
お二人へのサプライズはこれだけではありませんでした。出産されたばかりの、大学時代のご友人を式にお招きしたいと思った新婦。
「授乳室があるのかをプランナーさんに確認しただけなんですが、式当日、友人が式に参列している間、友人の旦那さんが赤ちゃんの面倒を見ていられるように、控室を用意してくださったんです。これも本当にサプライズでした」
ほかの友人達も赤ちゃんと記念撮影しようと控室に詰めかけ、想定外の盛り上がりを見せました。
「準備しているときは、ゲストの方々をもてなそうという気持ちが強かったんですけど、それが自分達に返ってきて、結局のところ、結婚式当日は、自分達が一番楽しんで、自分達が一番もてなされた気がします」

式の準備でつかんだ結婚生活のヒント
「自分史上、最高に楽しい一日でした。心残りはありません。なんなら、もう一度、まったく同じ挙式をやりたいくらいです」と言い切る新郎。当日だけではなく、式の準備も存分に楽しんだようです。「いろんな体験をしましたが、僕にとっては知らない世界ばかりで、一つ一つが新鮮。純粋に楽しむことができました」
実は、レセプションに飾られたミニチュア・ハウスも、ゲストに歓迎の気持ちを表そうと、新郎が作ったもの。「あれは思ったよりも大変で、途中でイライラすることもありました(笑)」
一方、新婦はといえば。「式の準備の過程で、それまで知らなかった彼の一面を感じることができたのがよかったと思います。"意外に彼は準備を楽しんでいるんだな"とか、"こんなふうに考えてくれているんだな"とか。彼のことがより理解できたし、結婚生活でもそれがヒントになって、二人でどうすれば楽しく過ごせるかが見えてきた気がします」
自らを「優柔不断」だと言う新婦は、新郎の決断に助けられたことも多かった様子。「お金の使い方も私は慎重派だったんですけど、彼はお金をかけるところにはかけるという考え。結果的に、そのおかげで、すごくいい式になったと思います。やりたいことはお金がかかってもやった方がいいですね」そんなアドバイスもいただきました。
阿吽の呼吸で会話が弾む、お似合いのお二人。毎日の生活も充実してそうですね。これからも、末長くお幸せに!

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